こんにちは!だーけんです!
今回扱ったのは、ボラの大量発生についてです。
ボラは、主に汽水域(海と川の水が混じる水域)に生息する、平らな頭が特徴的な魚です。川を眺めているときにたまに魚が跳ねているのを見かけると思いますが、あれは大体ボラです。
最近、ボラが大量発生して川を遡上したというニュースをたまに見かけます。これは何が原因なのでしょうか。
結論から言うと、詳細は不明です。ただ、寒い時期に暖かい水を求めて人間の生活環境の近くに集まるという説があります。確かに、時期を見てみても冬場に集中しているように見えます。
また、大量発生に伴って大量死していることもあります。河口域では、干潮と満潮で水の流れの向きが変わりますが、その変わり目で「凪」の状態になるタイミングがあります。水の入れ替わりがなくなるので、ボラが集まっていると酸素が不足します。これが大量死の原因と考えられています。
ところで、最近イワシが海岸に打ち上げられるという話をよく聞きます。これについても部員同士で話題になりました。これも原因がはっきりとはわかっていませんが、寒さが原因という説が有力だそうです。浜を埋め尽くすイワシを見て、「鮮度が心配だから食べるのは危ないけれど、肥料にはできそうだ」という話になりました。肥料が高騰している今、この魚を安全な肥料として安定的に用いるためにも、メカニズムを解明することは大きな意味を持つでしょう。
今回は比較的新しい話題だったので、いくつかの新聞記事を中心に参照しました。
大都市でボラが同時大量死 新月のミステリー - 産経ニュース (sankei.com)
海水魚ボラ、河口付近に突然の大群 水温変化など影響? 芦屋|阪神|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
徳島新聞さんのYoutubeチャンネルで、徳島市の川で起きたボラ大量発生の動画を見ることができます。