明けましておめでとうございます。
D研です。
今年初にしてかなり久しぶりの投稿となりましたが、
本年もD研をどうぞよろしくお願いいたします。
さて今回は、
「廃プラスチックが及ぼす環境への影響と日本の取り組み」
というテーマで発表をしました。
近年では、年間800万トンにも及ぶ廃プラスチックが海へ流出しています。
それらは紫外線、波、風など様々な環境要因によって細かく分解され、
マイクロプラスチック(MP)と呼ばれる微細なプラスチック片へと変化します。
このマイクロプラスチックは海洋生物や私たち人間にも
様々な悪影響を及ぼすと言われ、対策が急がれています。
このようなマイクロプラスチックを減らすには、まず海洋に流出するプラスチックごみを減少させることが大切です。
そのためにはプラスチックごみを適切にリサイクルし、ごみとして捨てられるプラスチックを減らす必要があるのですが……
日本におけるプラスチックのリサイクル方法は3つ。
廃プラスチックを破砕・溶解させて再び製品として再利用する「マテリアルリサイクル」、分子レベルで分解して製品原料に使う「ケミカルリサイクル」。
そして廃プラスチックを燃料として使用し、発熱量を有効活用する「サーマルリサイクル(熱回収)」です。
日本では、このサーマルリサイクルの割合が約60%を占めているのです。
海外ではリサイクルはあくまで「循環するもの」とされており、ただ燃やして灰にするサーマルリサイクルはリサイクルとみなされていません(サーマルリカバリーと呼ばれているようです)。
そのあたりに、海外と日本との意識の差があるように思えます。
ただし、サーマルリサイクルを行うと、燃料に石炭を使う場合と比べて二酸化炭素の排出量が半分以下まで減少するというデータもあります。地球温暖化防止に貢献している面もあるので、一概にサーマルリサイクルが駄目だとは言えません。
世間でよく言われる「3R」…リデュース、リユース、リサイクルのうち、リサイクルにも色々な種類があるんだ、ということが分かる発表となりました。
次回の投稿はまたちょっと後になりそうです(そろそろ学期末なので……)。
以上、D研でした。