岡山大学公認サークル ダーウィニズム研究会

「農を考える会ダーウィニズム研究会」通称「D研(だーけん)」です。一時「自然科学研究会」に名称変更をしようとしていましたが、部員の話し合いの結果、もとに戻しました。

止めたい食欲!レプチンの働き

こんにちは。だーけんの元会長です。お伝えし忘れておりましたが実は、役員交代を2019年の12月に行ったので、現在新メンバーを中心に活動しております!これからも、温かく見守ってくださると幸いです。

 

さて、今回のテーマは「レプチンの働き」です!皆さんは、レプチンを耳にされたことはございますか?レプチンとは、食欲抑制ホルモンの一種で実は意外なところから放出されています。

それは、脂肪細胞です!レプチンが働く仕組みとしては下の図を参考にしていただいて説明すると、脂肪が増えることで脂肪から脳へ向けてレプチンが放出されます。そして脳がレプチンを受容することで食欲が抑制されるようになります。

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レプチン作用機構


次に血中レプチン濃度と体脂肪率の関係を示したグラフを見ると体脂肪の多い方ほど実は食欲が抑制されているとわかります。しかしながら、現実として肥満の方で食欲が止められなくて悩まれている方が多いのも事実です。このようにレプチンが作用しないことをレプチン抵抗性があるといいます。なぜ、レプチンがうまく抑制してくれないのでしょうか?

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レプチンと脂肪量の関係

実はこの答えは現在様々な研究がなされておりまだはっきりとはわかっていません。ですが、2017年基礎生物学研究所の野田昌晴教授と新谷隆史准教授の研究で、レプチン抵抗性の原因はPTPRJであると発見しました。このPTPRJは肥満の方ほど発現量が多く、よりレプチンに対して抵抗性を示すようになってしまうとのことです。

 

さて、ひとまず今回で2019年度の活動はお休みです。次回は、先輩の追いコンの報告になると思いますのでお楽しみにしてください。ここまで、ご覧いただきありがとうございました。