岡山大学公認サークル ダーウィニズム研究会

「農を考える会ダーウィニズム研究会」通称「D研(だーけん)」です。一時「自然科学研究会」に名称変更をしようとしていましたが、部員の話し合いの結果、もとに戻しました。

コップで飼って大丈夫?ベタの不思議

こんにちは、ダーけん1回生です!

今回のタイトルは
「コップで飼って大丈夫?ベタの不思議」です。

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皆さんはベタと呼ばれる魚をご存知でしょうか?この魚は東南アジアから観賞魚として輸入されており、ホームセンターなどで小さなコップに入れて売られています。

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でもよく考えると、このベタの入っているコップ、お魚の水槽に欠かせないはずのエアレーション(いわゆるブクブク)が欠けていませんか?

エアレーションの主な役割は、水中に魚が呼吸するのに必要な酸素を溶け込ませること。にも関わらず、それ無しで何故ベタは生きていけるのかということを見ていきましょう!

通常、魚は鰓を介して水中の酸素を取り込む、いわゆる鰓呼吸を行なっています。ベタも同様にしてこの呼吸法を採用していますが、さらにベタはラビリンス器官と呼ばれる、鰓とは独立した別の器官を併用しています。このラビリンス器官とは、人間で言うところの肺のようなもの、何と空気中から直接酸素を取り込むことが出来るんです!ベタのこの器官への依存度は非常に高く、全体のうち6~7割の呼吸をこのラビリンス器官が占めているとも言われています。魚が空気呼吸を行うなんて不思議な話ですよね。

またベタは水質の変化に非常に強く、少々の汚れはモノともしません。これらの特徴が、ベタをコップで飼育できる理由となっているんですね。

とは言うものの、ベタも生き物です。コップで飼育されて快適な生活を送れるわけがありません。もしも皆さんがこの魚を飼育する際には、広い水槽で伸び伸びと飼育してあげて下さい!

最後まで読んで下さりありがとうございました!次回の発表にご期待ください、それでは良い一日を!