岡山大学公認サークル ダーウィニズム研究会

「農を考える会ダーウィニズム研究会」通称「D研(だーけん)」です。一時「自然科学研究会」に名称変更をしようとしていましたが、部員の話し合いの結果、もとに戻しました。

干割れ木材はホントに弱いか?

こんにちは,ダーウィニズム研究会です。
暑い日が多くなってきましたね。キャンパスでも半袖半ズボンの学生がチラホラ。

そんな初夏の金曜日,だーけんではいつも通り・・・?
いやいや,6人の新入生と共に活動しました。
テーマは
【干割れ木材はホントに弱いか?】。

皆さんは,建築資材の木材に,ひびが入っているものを時々目にしませんか?
イメージ 1
    
       ↑こんな感じでひびが入っていたりします

実はこのひび,乾燥によってできたもの(干割れといいます)なのですが,見た目で判断すると強度が弱そうに思えませんか?

ところが,実際に調べてみると
【干割れのある木材の方が,ないものと比べて強い】
という結果が出ています。

なぜかというと,
細胞壁の強い木は割れる】
からです。
これを説明するには先ず,
【木にどうして干割れが出来るか】
を理解する必要があります。

木材が割れるのは,木の内側と外側で水分量が違うからです。
それぞれ比較すると,
外側:成長過程のため水分量多い
内側:成長がほとんど止まっているので水分量少ない
となっています。

木は伐採された後,資材として使う前に乾燥させられます。
この段階で,水分量の多い外側は内側より乾燥速度が速くなります。
木は乾燥すると収縮を始めますから,当然収縮ペースも外側が速くなります。
結果,内側が外側の収縮ペースに間に合わず,外側から内側に向かってひびが入ります。

これが木に干割れができる原因ですが,全ての木で起こるわけではありません。
細胞壁の強い,たわみといった変形が少ない木】
で起こるのです。

今回の発表では,さらに踏み込んで,
〇強度の高い木材とは?
〇木の構造から考えて,強度を考える
といったことをしました。

質疑応答ではたくさんの質問が。
大人数で白熱した議論を楽しく行いました!