みなさんこんにちは!だーけんです!
今回のテーマは「ヌートリア」です。
皆さんはこの動物をご存じでしょうか。ヌートリアは、ネズミ目ヌートリア科ヌートリア属に属します。しっぽを除いた体長は40~60cmで、体重は5~9kgもあります。草食で、川や用水路などの流れが緩やかな水辺に暮らします。簡単に言うと、「水辺の巨大ネズミ」ということです。
ところで、ヌートリアは日本の昔話に登場しませんね。それもそのはず、この動物は、1930~50年代に南米から持ち込まれた外来種だからです。川に暮らすヌートリアの毛皮は水に強く、当時は重宝されたそうです。こうして毛皮目的で持ち込まれたヌートリアが野生化して、日本に定着しました。ちなみに、このヌートリアはかつて舶来溝鼠(はくらいどぶねずみ)とも呼ばれていました。生態や日本に定着した経緯をそのまま表していますね。現在、日本では西日本を中心に分布しています。特に多く分布しているのは中国地方、兵庫県、淀川水系、濃尾平野などです。
このヌートリア、遠くから見る分にはそれなりにかわいいです。しかし、実際にはかなりの厄介者で、田んぼや畑の農作物に被害を与えています。農作物で特に被害が大きいのは、水稲です。田植え直後の若い稲を食い荒らしています。また、畑でもダイコンやスイカなどに被害を与えています。農作物以外では、堤防に巣穴を掘って弱体化させるという被害が確認されています。実際にイギリスでは堤防が決壊したという例もあるそうです。
ヌートリアは、岡山県内にも多く生息しています。児島湾に流入する笹ケ瀬川や、その支流の足守川・砂川流域には特に多くいます。岡山県や岡山市は懸賞金を出して捕獲に乗り出しています。岡山大学の近くでは、一宮高校周辺の笹ケ瀬川に行くと見ることができます。下の写真は岡大周辺で撮影したヌートリアです。かなりの確率で見ることができるので、近くを通った際には探してみるのもよいのではないでしょうか。
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今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。以上、だーけんでした!